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 順番が回ってきた。加藤翔平外野手は威勢よく席から立ち上がり全員の前に出ると、一呼吸おいてイッキに話し出した。決めていた。思いの丈をしっかり、指揮官に伝えようと。今の自分の考え、そして、今後どうありたいと思っているか。それを首脳陣と仲間たちに聞いてもらおうと。それは10月31日のこと。鴨川市での秋季キャンプを翌日に控え、集められた全体ミーティングで伊東勤監督は選手全員に、1分間程度のスピーチを求めた。今の意気込み、キャンプで取り組みたいこと、アピールポイント。与えられた課題は大まかで、あとは自由。その中で、加藤は思いをぶつけ、必死に語った。


 「チームがクライマックスシリーズに出ているのに、自分は2軍にいて、それをテレビで見なくてはいけないのは本当に悔しくて、つらかった。自分はミスが多い。送りバント、エンドラン、逆方向への打球。長打ではなくて、もっと細かいプレーをしっかりと積み重ねて、そして出塁をすることに意識した野球をしなくてはならない」

 指揮官は黙って聞いていた。抽象的なスピーチが多かった中で、加藤は具体的に自分の欠点、課題を一つ一つ洗い出し、どう変わらないといけないのかを語っていた。何よりも、このキャンプで1軍首脳陣にアピールをしなくてはいけないという必死さがヒシヒシと伝わってきた。この若者が、どんな目をして話をしているか確認をした。強い眼差しで、必死の形相をしていた。シーズンが終わっているにも関わらず、それは闘う男の目、そのものだった。






2000: 管理人ひとこと 2015/11/19(木) 16:36:06.26 00.net
今季ドラフトは育成含め唯一外野手の指名はなかった
それはフロントが外野手は既存メンバーで足りると判断したからやと思う
だから翔平にはしっかり頑張ってもらわんとアカン
離脱がちの荻野とかもおるし、来季はしっかり宣言通り1軍にずっと定着できるよう頑張ってほしい



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