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 誰よりも先にベンチを飛び出した。ZOZOマリンスタジアムで行われる予定だった4日のホークス戦。台風21号の影響で場内の風速計は21メートルに達していた。午後6時12分に中止のアナウンスが流れるとスタンドからは悲鳴が上がった。その声に井口資仁監督はすぐさま立ち上がった。「ロッカー、ブルペンにいる選手もみんな呼んできて! 全員でスタンドにいるファンのみなさまにサインをしよう」。指揮官の掛け声にコーチ、選手たちがグラウンドに散らばった。

 「この風の中、せっかく来てもらっていたのでね。できることはやりたいと思っていた」







 突然の中止だけに当然、事前の打ち合わせはない。それでも井口監督はこの悪天候の中、わざわざ球場まで駆け付けていたファンを想い、とっさの行動に出た。これにマリーンズのコーチ、選手たちが続く。一、三塁側とそれぞれが自分たちの判断で分かれ、即席サイン会が始まった。すると今度は三塁側ベンチからホークスナインが飛び出してきた。両軍一緒にファンサービスが始まった。異例の光景だった。

 相手チームのファンとかも関係ない。井口監督は差し出されたホークスのユニフォームなどのグッズにも率先してサインをした。うれしいことがあった。「青森から初めて見に来ました。サインがもらえてうれしい」。その一言が心に残った。急きょ決めたサプライズファンサービスが正しかったことを確信した。









2000: 管理人ひとこと 2018/09/14(金) 09:36:06.26.06.net
試合中止になった瞬間、試合は見れんわ電車は止まってて帰れんわで
現地のファンはガッカリ感ハンパなかったやろうけど、この即席サイン会でちょっとは救われたやろなぁ
チーム強くして勝つのも大事やけど、こういうのももちろん大事やからこれからも井口イズム全面に出しまくってほしいな







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