明らかに場違いな雰囲気を感じながら若者は集合場所に向かった。7月12日、東京ドームで行われたオールスター第1戦。打撃投手として今年からマリーンズの一員となった中臺(なかだい)淳志は、ある使命を帯びて三塁側パ・リーグロッカーに向かった。試合前のホームランダービーに出場するブランドン・レアード内野手の投手役に指名されたのである。
「レアード選手から『投げてみないか』と声を掛けてもらいました。え、ボクでいいの? というのが最初の感想。正直、冗談と思っていました。でも、実際にこの日を迎えた。光栄ですし、とてもうれしい。なかなか経験できることではないと思います」
中臺は登板前、声を震わせながら、口にした。地元千葉出身で名門銚子商高から四国アイランドリーグplus徳島での選手経験を経て今年2月の春季キャンプから左腕の打撃投手としてマリーンズに加わった。最初は軽快に打者相手に投げ込んだ。しかし、少しずつズレが生じると悩みは深まった。打者に気持ちよく打ってもらうのが仕事。誰もが一度は通る道ではあるが、制球に苦しみだすと深い迷いが生じ、スランプに陥る。中臺は石垣島キャンプを打ち上げた時期から打撃投手の試練にぶつかった。
「打ちやすいボールをもっと投げないといけない、とより意識するようになってからボールが抜けるようになった。そこから抜けないように意識して投げるとボールが引っかかるようになった。引っかかるのが嫌で投げたら抜ける。打者の方々に迷惑を掛けてしまいました」
2000: 管理人ひとこと 2019/08/16(金) 15:06:06.26.54.net
なんやこのぐう聖助っ人…(感動)
ってか今年入った打撃投手やったんか
入団1年目でまさかあの大舞台に立てるなんて思わんかったやろうしそら緊張しまくるわな
一所懸命頑張ってる姿が目に付いたからレアードも指名したんやろうし
中臺打撃投手もチームの為にと相当努力してたのが伺える
一回戦負けは残念やったけど裏にこんなエピソードあったんなら全然ええわ
裏方さんも相当大変やろうけど、これからも頑張ってほしい
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