死闘を最後に締めたのは背番号「29」だった。5月9日、大宮で行われたライオンズ戦。九回2死から同点に追いつかれ、窮地に立たされたマリーンズはそれでも土俵際からの粘りを見せた。延長十一回に1点を勝ち越して迎えたマウンドにかつての守護神、西野勇士投手が向かった。打者3人に対して2奪三振。11球で料理し、2016年7月26日のバファローズ戦(京セラ)以来、3年ぶりとなるセーブを記録してチームの勝利に貢献。マリーンズの勢いを加速させるターニングポイントとなった試合において勝利の立役者となった。
「緊張しました。試合の最後のマウンドに立って、勝つというのはやっぱり格別なものがありました」
今季はここまで14試合に登板をして防御率4・15。5月4日のファイターズ戦(ZOZOマリンスタジアム)では15年7月28日以来となるお立ち台に立つなど好調のチームにあって、重要なピースとなっている。