1: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2015/07/08(水) 11:30:45.81 ID:3KyDhRLi0.net
セリーグ ワースト
5位 中日の捕手 -14.0(攻-12.0、守-2.0)
4位 ヤクルトの遊撃手 -14.6(攻-12.0、守-2.6)
3位 中日の遊撃手 -14.7(攻-6.7、守-8.0)
2位 DeNAの二塁手 -14.9(攻-5.4、守-9.4)
1位 巨人の一塁 -15.0(攻-14.1、守-0.9)
パリーグ ワースト
5位 日本ハムの中堅手 -16.7(攻-12.2、守-4.4)
4位 楽天の三塁手 -19.2(攻-8.0、守-11.2)
3位 ロッテの一塁手 -20.5(攻-9.4、守-11.1)
2位 楽天の遊撃手 -20.67(攻-8.7、守-12.0)
1位 オリックスの中堅手 -20.74(攻-22.6、守1.9)
(注)数値は各ポジションを守った選手の働きを得点換算したもの。攻撃、守備ともに各ポジションの平均的な成績をゼロとして、それと比べて何点マイナスを計上したかで表現している。なお、攻撃は試合が行われた球場の影響などを考慮している。守備は守備範囲と失策の評価に加え、内野手は併殺参加、外野手は走者の進塁を阻んだ程度、捕手はパスボールと盗塁阻止状況を考慮している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150708-00010001-fullcount-base&p=1
長いペナントレースでは、どんなチームにも問題は発生する。大切なのは問題がどこにあるかを正しく把握しダメージを軽減していくことだ。
そこで、7月4日時点の各球団の野手のポジション別成績を精査し(注)、攻撃・守備両面から他チームに対し後れをとっているポジションをピックアップすることで、解消すべき問題がどこにあるのかを確かめてみた。
まず、セ・リーグの延べ54ポジション(DH含めた野手の9ポジション×6球団)の中で、得点換算で最も大きなマイナスを出しているワースト5ポジションは以下の通りだった。
○ワースト5位 中日の捕手 -14.0(攻-12.0、守-2.0)
松井雅人をメインに、杉山翔大、武山真吾、谷繁元信らによる陣容で戦ってきたが、攻撃力で大きなマイナスをつくっている。2年目の桂依央利に出場機会を与えるなど、現状脱出への意志はうかがえる。
○同4位 ヤクルトの遊撃手 -14.6(攻-12.0、守-2.6)
今季FA移籍した大引啓次、今浪隆博を中心に森岡良介、2年目の西岡直亨なども起用してきたが攻撃力で他球団に差をつけられている。ただし、大引の過去の実績から考えれば、攻守ともに平均程度の成績を残せるポテンシャルはある。ここからどれだけ数字を戻せるか。
二塁には山田哲人、一塁には畠山和洋という柱が存在するチームなので、遊撃手の穴が埋まれば、ヤクルトは昨年のように得点力で抜け出た存在になるかもしれない
○同3位 中日の遊撃手 -14.7(攻-6.7、守-8.0)
今季レギュラーとして固定されているアンダーソン・エルナンデスは守備範囲などに問題があるようだ。得点換算で8点ほど平均的な遊撃手に対し後れをとっている。6本塁打を放つなど打撃はまずまずだが、四球を選べないタイプで総合的な攻撃力では巨人の坂本勇人や広島の田中広輔らに届かず、平均にも達していない
○同2位 DeNAの二塁手 -14.9(攻-5.4、守-9.4)
石川雄洋がほぼ固定されているポジション。開幕当初は攻撃力を示していたが、ヤクルトの山田哲人、広島の菊池涼介らが調子を上げてきた結果、相対的にマイナスを計上するレベルになってしまった。それ以上に問題が見られるのが守備で、失点抑止という目的に対してはセの主力二塁手で最も貢献できていない。
○同1位 巨人の一塁 -15.0(攻-14.1、守-0.9)
捕手だった阿部慎之助を配する予定が狂った結果、適当な代役をあてられず大きなマイナスを計上した。得点力不足に苦しむ巨人の最大の問題点だったことは明白だ。相川亮二の復帰にともない阿部は一塁に戻ったが、ヤクルトの畠山、DeNAのホセ・ロペス、広島の新井貴浩など他球団の一塁手に引き離されている。
阿部が一塁手として、また相川が捕手として、ポジション平均レベルの成績を残せるかは、巨人の得点力が回復に向かうかどうかのポイントとなりそうだ。
続いてパ・リーグを見ていこう。
○ワースト5位 日本ハムの中堅手 -16.7(攻-12.2、守-4.4)
昨年はチーム最大の強みだった中堅が最大の弱みになっている。これはもちろん陽岱鋼の不振と離脱の影響だ。しかもパの中堅手にはソフトバンクの柳田悠岐、西武の秋山翔吾と急激に成績を伸ばす選手が現れており、それが相対的なマイナスを膨らませた。
陽は7月3日に復帰したが、調子を取り戻せば攻守で柳田、秋山に負けない成績を残せるポテンシャルはある。後半戦は3選手のパワーバランスが、上位争いの行方に影響を与える可能性がある。
○同4位 楽天の三塁手 -19.2(攻-8.0、守-11.2)
銀次やゼラス・ウィーラー、阿部俊人など様々な選手が守ってきたが、攻守で厳しい結果が出ている。明らかに対処の必要なポイントであり、外国人選手による補強もありそうなポジションだ。
○同3位 ロッテの一塁手 -20.5(攻-9.4、守-11.1)
井口資仁、根元俊一らをあてて戦ってきたが攻守で問題がある。ソフトバンクは中村晃と李大浩が、日本ハムは中田翔が、打撃だけではなく守備も含めて好調で引き離されている。3位を目指していくには、なんとかしたいポジション。
○同2位 楽天の遊撃手 -20.67(攻-8.7、守-12.0)
昨年レギュラーをつかんだ西田哲朗が故障で出遅れ、開幕から後藤光尊が務めてきた。しかし広い守備範囲で失点抑止に貢献するオリックスの安達了一や、出塁率の高い日本ハムの中島卓也らと攻守で差がついている。
○同1位 オリックスの中堅手 -20.74(攻-22.6、守1.9)
柳田と秋山が成績を上げ差がつきやすい状況が訪れているポジションで、オリックスは大きなマイナスをつくってしまった。駿太、坂口智隆、糸井嘉男らが守ってきたが、守備はともかく打撃成績を伸ばせず、昨年は平均レベルだったポジションが大きな穴となってしまった。他のポジションの成績は徐々に上がってきているので、最下位脱出に向けては、真っ先にここの埋め戻しを図りたい。
最も大きな穴を埋めていくことは、現状から成績を上げていくための近道だ。簡単には埋まらないポジションもあるが、補強やコンバート、ファームからの戦力供給、主力の成績回復などでうまく手当てできた球団はここから勢いのある戦いを見せるはずだ。フロントとベンチの連携にも注目してみよう。