【千葉魂】デスパイネが見せた心配り 警備員へ、サプライズプレゼント
http://www.chibanippo.co.jp/sports/lotte/355105
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「一つ、欲しいものがある」。これまで頼みごとをすることのなかったデスパイネ外野手が珍しくチームスタッフにお願いごとをしていた。球団公式キャラクターであるマーくんの大きなぬいぐるみが欲しいと言う。お立ち台に上がった選手だけがもらえるヒーローマーくん。それを「特別にもらえないか」と嘆願をしてきた。
「今日、どうしても渡したい人がいるんだ。残念ながら今、手元になくてね。なんとか一つだけ特別に用意してくれないか。次、ヒーローになった時に返すから」
渡したい人。それは75歳になるQVCマリンフィールドの球場運営に携わる警備員だった。9月28日のホークス戦を最後に9年前からの務めを終える。それを伝え聞いたデスパイネは最後にサプライズのプレゼントを用意したかった。その熱い気持ちに、本来はヒーローになるまでは手に入れられないルールだが、特別に前借りが許された。手にすると、その巨漢を揺さぶり、喜びを表現した。そして早速、マジックペンで「ARIGATO(ありがとう)」と書き、自身のサインを添えた。
「彼への感謝の気持ちを込めたのだ。75歳で、仕事をしているなんて素晴らしいよね。いつも笑顔で、元気にあいさつをしてくれた。もう、その笑顔を見れないと思うと寂しいね」