注目され続けた1年が終わった。田中英祐投手はロッテ浦和球場で汗を流す日々を送っている。世間の注目を一身に浴び、メディアに一挙一動を追いかけられた1年が終わった。京都で行われた1月の自主トレ始動日には100人近い報道陣が駆けつけた。新人が母校の近くで行う年初めの練習にカメラが集結する。それは見たことがない異例の光景だった。春季キャンプ、そして3月の京都大学の卒業式にもマスコミは殺到した。2軍デビュー戦にも取材陣が大挙して訪れた。1軍プロ初登板初先発となった4月29日の埼玉西武戦。本拠地は前売り完売となった。その後も、ずっと注目の的であり続けた。しかし、そんな日々に若者は一度も弱音を吐くことはなかった。愚痴の一つもこぼさなかった。その期待に何とか応えようと、必死に頑張る姿は痛々しさすら感じた。
千葉魂 歩んだ紆余曲折な道 田中、ルーキーイヤー
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